仕事をする中で、「どこまで自分で考えて、どこから人に聞くべきだろう」と迷うことはありませんか。
私自身、分からないことがあっても、「もう少し自分で考えた方がいいかもしれない」「忙しそうだから今は聞かない方がいいかな」と考えてしまうことがあります。
もちろん、自分で考えることは大切です。
ただ、仕事をする中で感じるのは、「自分で考えること」と「一人で抱えること」は、似ているようで少し違うということです。
周囲に聞くことは、自分で考えることをやめることではありません。むしろ、周囲の知識や経験を借りることで、自分で判断できることが増えていく場合もあります。
今回は、仕事をする中で感じた「自分で考えること」と「周囲に聞くこと」についてお話しします。
立ち止まり続けるより、周囲の知識を借りる
分からないことがあれば、まず自分で調べたり、過去の資料を確認したり、自分なりの答えを考えたりする。
この時間は、自分で仕事を進められるようになるために必要です。
一方で、自分で考えることを意識するあまり、一人で悩み続けてしまうこともあります。
そこで大切だと感じているのが、考えても糸口が見えなければ、早い段階で周囲の知識や経験を借りることです。
少し確認すれば防げた認識のずれも、そのまま進めれば大きな手戻りになる可能性があります。
自分で考えることも、周囲に聞くことも、目的は同じ。
より良い判断をして、仕事を前に進めるためにあるのだと思います。
答えではなく、「判断基準」を持ち帰る
質問するときは、答えを教えてもらうだけではなく、自分の考えを伝えることも大切にしています。
自分は何を見ていて、先輩は何を見て判断したのか。
その違いを知ることで、自分にはなかった判断基準がひとつ増えます。
経験のある人に聞くことの価値は、答えを知ることだけではなく、その人の「考え方」を知れることにもあると感じています。
その積み重ねが、次に似た状況になったとき、自分で判断する力につながっていきます。
「何を聞くか」にも、経験の差が出る
仕事をしていて意外と難しいのが、「分からないこと」よりも、
「問題というほどではないけれど、少し気になる」
「報告するほどではないかもしれない」
という場面です。
明確に分からないことなら質問できますが、自分では問題ないと思っていることは、そもそも確認しようと思わないことがあります。
でも、同じ情報を見ても、経験によって気づくポイントは違います。
自分には小さく見えていることでも、経験のある人からすれば、早めに確認しておきたいことかもしれません。
だからこそ、「何を聞くべきか」「何を共有すべきか」という判断も、経験を重ねながら身につけていくものだと思っています。
迷ったときには一度共有して、相手がどこを見て判断しているのかを知る。
そうすることで、自分で気づける範囲も少しずつ広がっていきます。
成長は、「聞かなくなること」だけではない
仕事に慣れてくると、質問する回数は自然と減っていくと思います。
でも、成長とは単に「聞かなくても仕事ができるようになること」だけではないと感じています。
周囲の考え方や経験を吸収しながら、自分の中に判断基準を増やしていくこと。
そして、これまで誰かに聞かなければ気づけなかったことに、自分で気づけるようになること。
「自分で考える」と「一人で抱える」を同じにしない。
自分なりに考えたうえで、必要なときには周囲の力を借りる。
私たちも、分からないことや迷ったことを気軽に相談できる環境をつくりながら、一人ひとりが自分で考え、判断できることを増やしていきたいと考えています。