こんにちは。フロントエンドエンジニアのD.U.です。
僕の人生、語れるほど立派なものではないのですが、就職活動中の方や、今後の人生に迷っている方に少しでも気づきがあればと思い、これまでの経験をお話しします。
結論から言えば――
「人生はランニング。意外となんとかなる。」
これに尽きます。
マラソンじゃなくてランニング。好きに走って、疲れたら歩いてもいい。
立ち止まってラーメン屋に入ってもいいし、餃子を付けちゃったりして、面白そうなものを見つけたら寄り道してもいいし、世界中どこでやってもいい。
そんな感覚で、僕は人生を走ってきました。
学生時代:期待と反発のあいだで
「勉強しなさい」「良い大学に行きなさい」
そんな言葉をよく聞く学生時代でした。
僕も勉強は得意ではありませんでしたが、中学で出会った剣道にのめり込み、県大会に出場。自然と「将来は警察官かな」と思っていました。
でも、進路を考えるタイミングで製菓専門学校のオープンキャンパスに行ったとき、講師のS先生に一目惚れ。
「この先生のもとで学びたい」――ただそれだけで、進路を決めました。
親族の反対を押し切り、製菓の道へ。
そのとき初めて、「自分の直感を信じて動く」ことを覚えた気がします。
挑戦と挫折:パティシエ時代
卒業後は愛知県内の有名ホテルにパティシエとして就職しました。
夢だったはずの仕事でしたが、現実は激務そのもの。1年で別のホテルに転職しました。
転職先では入社9か月でコンテストに出場し、フランス帰りの先輩や海外のシェフたちと競い合い、グランプリを受賞。努力が報われた瞬間でした。
けれど、その達成感と同時に「もっと広い世界を見てみたい」と感じ、新たな挑戦を求めて退職。
その後、有名レストランに転職しましたが、人間関係が合わず1か月で退職。
そしてコロナの影響で、仕事も収入も途絶えました。
どん底からの再出発
それでも、不思議と気持ちは折れなかったんです。
「働ける場所があるなら何でもやろう」と思い、メイドカフェのキッチン、カレー屋、ハンバーグ店の店長代理、運送業、電気工事、内装、解体……とにかく動き続けました。
いろんな現場で働く中で、人との関わり方やチームワークの大切さを学び、独学で少しずつPCスキルを身につけていきました。
副業感覚で始めた作業が、いつの間にか自分の新しい武器になっていきました。
フランスでの挑戦
「このスキルがあれば、どこでも生きていけるかもしれない」
そう思ったとき、自然に「じゃあフランス行ってみるか」と思ったんです。
全財産5万円。仕事も家もない状態で飛び込んだフランス。
宿泊費だけで財布が空になるような状況でしたが、南フランスの日本人シェフのもとで働けることになり、寮と食事付きで4か月過ごしました。
フランス語を学びながら、休日は旅をして、ヨーロッパ各国をめぐるうちに、少しずつ自分の考え方が変わっていきました。
「世界は広いけど、案外なんとかなる」
そんな感覚を初めて掴めた気がします。
いろいろな経験を経て、自分の進むべき方向が見え、帰国することにしました。
今とこれから
帰国後はAIコミュニケーションでフロントエンドエンジニアとして勤務しています。
コーディングだけでなく、デザインの考え方を理解して実装に落とし込むことにやりがいを感じています。
現在は通信制の芸術大学でデザインを学びながら、「表現」と「技術」を行き来できるエンジニアを目指しています。
まとめ
これまでを振り返ると、僕を動かしてきたのはいつも「やってみよう」という気持ちでした。
失敗しても、遠回りしても、真剣に向き合えば必ず何かが残ります。
人生はランニング。
決まったゴールなんていらない。
時には立ち止まって、寄り道して、また走り出せばいい。
僕はこれからも、自分のペースで走り続けます。