メディアサイトコラムホームページ制作で避けたいこと|企画から公開後まで解説

ホームページ制作で避けたいこと|企画から公開後まで解説

数百万単位の予算が動くことも珍しくないホームページ制作。プロジェクトの責任者を任された担当者さんにかかるプレッシャーは、非常に大きいものですよね。

ホームページ制作を成功させる最大のコツは、「先人が踏んできた地雷をあらかじめ知っておき、同じ罠を避けること」です!

この記事では、ホームページ制作の「企画」から「公開後の運用」にいたるまでの注意点をフェーズ別に分かりやすく解説します。後半ではよくあるリアルな失敗例もご紹介しますので、このチェックリストを片手に、進めていきましょう!

【フェーズ別】ホームページ制作の注意点とチェックリスト

ますは製作段階別に気を付けたい項目を見ていきましょう。

ホームページ制作の企画設計の注意点

□目的と目標が不明確

上司や他部署の要望を「全部盛り」したようなサイトは結局誰にも刺さらなくなり、費用も跳ね上がります。

「今回の最優先ゴールは新規獲得」のように、社内の会議で優先順位を決めておき、それに伴って目標数値も決めておきましょう。
サイトを一新しただけでは目標数値達成が難しいことの方が多いため、公開後のマーケティング分野でも相談できる制作会社だと、一貫したサポートが受けられてスムーズです。

□ユーザーやペルソナが不明

たとえば目標を「新規獲得」とした場合、既存顧客向けのコンテンツばかり並べても新規の数字は伸びません。「誰にサイトを見てほしいのか」「どんな人が新しい顧客になり得るのか」という視点が抜けてしまうと、綺麗になっただけの新サイト(もしくはリニューアル)になってしまいます。

社内で「掴みたいターゲット像(年齢、業界、抱えている悩みなど)」を最低限書き出しておきましょう。

□サーバーやドメインの管理者所在やセキュリティが曖昧

ドメインは既存のものを引き継ぐか、新規で取るか、指定のサーバーはあるか?社内で確認しておきましょう。新規でサーバーから契約するなら、セキュリティ対策や情報保護の観点から格安・無料のものは避けましょう。

ホームページ制作の会社選びの注意点

□契約後の「実際の運用(制作)体制」を確認しない

ヒヤリングや提案時では、制作側の営業が出てきますね。しかし契約後に実際にプロジェクトを動かすのはディレクターであり、裏にデザイナー・コーダーが控える体制となります。

「営業の人を信頼して決めたのに…」という悲劇が起こらないよう、契約前に「実際の制作フローはどうなるか」「私たちのフロント(窓口)に立つディレクターは誰か」を必ず押さえ、可能なら一度打ち合わせに同席してもらいましょう。

□金額だけを見て決める

安いのには必ず理由があります。Web制作の費用は「時間工数(人が動く時間)」です。見積もりの総額だけで決め、各社の「内訳」を比べないまま発注すると、必要な機能が入っていなくて後から高額な追加費用を請求される危険があります。

どこまでが月額や初期費用に含まれていて、どこからが別料金(工数追加)になるのかの境界線を制作会社に確認しましょう。

ホームページ制作のデザイン・コンテンツの注意点

□最初から100点満点のサイトを目指す

サイトは公開してから育てるものです。100点を待って公開が遅れてしまうより「80点でもいいから予定通り公開し、お客様の反応を見ながら直していく」ほうが圧倒的に成功します。

□アニメーションに凝りすぎる

初見は「うわ、すごい!」と思うようなアニメーションも、何度も訪問するリピーターや、早く情報が知りたいユーザーにとっては煩わしく、ストレスになります。結果として「見づらい・分かりづらいサイト」になり、離脱の原因になります。

必ず「スマホやPCで見たときに、ユーザーにとって見づらくなっていないか?分かりづらくないか?」という実用性の視点に引き戻してチェックしてください。

□競合分析をしない

ライバル企業のサイトを見ずに作ると、他社と似通ったデザインや内容になり、自社の強みが埋もれてしまいます。また、マーケティングの視点としても「他社がどんな情報を載せて成功しているか」を知らないのは致命的です。

「自社と他社で何が違うのか(差をつけるべきポイント)」「自社にしか載せられない強みは何か」を確認しておきましょう。

構築・SEO(内部対策)の注意点

□押さえたいキーワードが決まっていない

「どんなキーワードで検索されたときに上位表示させたいか」が決まっていないと、ページ全体の文章や構成に軸がなくなり、Googleなどの検索エンジンに全く引っかからないサイトになります。

制作会社に「当社のビジネスなら、どんな検索キーワードを狙うべきかアドバイスや調査をいただけますか?」と確認のボールを投げておくのも手です。

□フォームの「入力項目」を多くしすぎる

問い合わせを増やしたいのに、住所、電話番号、アンケートなど、入力項目が重すぎるとユーザーは途中で面倒になって入力を諦め、逃げてしまいます。

他部署から「あれもこれも入力させてほしい」 などの声がある際は、一度「目的」を思い出し、それに合うように冷静に設計しましょう。

□見出しタグの設置やAI対策を後から考える

適切な見出しタグの配置や、昨今のAI検索(ChatGPTやGoogleのAI概要など)に自社の情報を正しく読み取らせるための裏側の構造は、サイトの「骨組み」です。

出来ればサイト制作の段階で、そのような対策も視野に入れるとよいでしょう。

公開後(運用・保守)の注意点

□更新しない

せっかく予算をかけてCMS(WordPressなど)を導入しても、公開後に動きがなければ、顧客に「この会社、本当に今動いているのかな?」と心配させてしまいます。公開直前ではなくプロジェクトの初期段階から、公開後の社内運用方針を決めておきましょう。

□アップデートなどの保守が出来ていない

裏側のシステムをアップデートせず放置すると、セキュリティの隙を突かれてハッキングされたり、表示がバグって真っ白になったりします。制作会社と契約する前に、「公開後のセキュリティアップデートや、トラブル時の復旧(保守契約)は月額いくらで、どこまで対応してくれるか?」を必ず確認し、会社の固定費(維持費)としてあらかじめ予算を通しておきましょう。

ホームページ制作の注意点に関するよくある質問

制作会社への問い合わせ(相見積もり)は、何社くらいが適正?

A. 初心者であれば「3社」に絞って声をかけるのがベストです。

多すぎると各社との打ち合わせや見積書の比較だけで通常業務が圧迫されてしまいます。逆に1〜2社だと費用の相場や提案の良し悪しが判断できません。「大手1社、中小・地元の会社2社」のように、特徴の違う3社から相見積もりを取ると、社内へ選定理由を説明する際にもバランスが良く、納得してもらいやすくなります。

ホームページの寿命(リニューアルのタイミング)はどのくらい?

A. 一般的には「3年〜5年」が目安と言われています。

デザインのトレンドが変わるだけでなく、スマホの画面サイズの変化、Googleの検索ルールの変更(AI検索の台頭など)、自社のビジネスモデルの変化がこの周期でやってくるためです。「作ったら一生モノ」ではなく、数年ごとに見直しが必要な資産であるという認識を、プロジェクトの段階から社内に共有しておくと、今後の運用や予算獲得がスムーズになります。

自社制作(ノーコード等での内製)と外注はどちらが良い? 

A. 名刺代わりのシンプルなサイトなら自社制作、集客や成果を狙うなら外注がおすすめです。

最近は無料の制作ツールも増え、社内で作ればコストは抑えられます。しかし、「問い合わせが来ない」「検索に全く引っかからない」という壁に必ずぶつかります。デザインだけでなく、マーケティングやSEOの設計が必要な場合は、プロ(制作会社)へ外注した方が最終的な費用対効果は高くなります。

まとめ|各プロセスの注意点を押さえてホームページ制作を成功させよう

初めてホームページ制作に携わる時は、企画の進め方から専門的なシステム、公開後の運用のことまで、とにかく「初めてのこと」だらけで不安や戸惑いが多いものです。

しかし、今回ご紹介した各フェーズの注意点(NG行動)さえ事前に頭に入れておけば、大きな失敗やトラブルはしっかりと回避することができます。

ホームページ制作で最も大切なのは、最初から100点満点の完璧なものを目指して足踏みするよりも、「まずは目的を絞って形にし、公開した後にユーザーの反応を見ながら一緒に育てていく」という視点です。

最初は分からないことばかりで当然です。だからこそ、信頼できる制作会社を心強いパートナーとして頼りながら、一歩ずつ進めていきましょう。各プロセスのポイントをしっかりチェックして、ぜひ自社にとって最高のホームページを完成させてくださいね!

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この記事の監修者

AIC編集部

AIC編集部

AIコミュニケーション編集部です。
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デザインや文章の修正に「何回まで対応してもらえるか」を確認しましょう。一般的には「2〜3回まで無料、それ以降は追加料金」としている制作会社が多いです。制限がないと思い込んで何度も修正を重ねると、後から高額な請求が来るトラブルになりかねません。 確認ポイント②:スマホ対応(レスポンシブ)は含まれているか? 現代のホームページにおいて、スマホ対応は必須です。見積書の中に「レスポンシブ対応」や「マルチデバイス対応」という文字があるか確認してください。記載がない場合、スマホで見るとパソコン用の画面が縮小されて表示されるだけの、非常に見づらいサイトになってしまう恐れがあります。 確認ポイント③:掲載するテキストや画像はどちらが用意するのか? ホームページに載せる文章(原稿)や商品写真などを、「自社が用意するのか」「制作会社が作ってくれる(撮影・ライティングしてくれる)のか」を明確にしましょう。基本的には「クライアント(自社)が提供する」という前提で見積もられていることが多いため、事前の確認が必要です。 確認ポイント④:納品後の「保守・運用費」は毎月いくらかかるのか? ホームページは作って終わりではありません。サーバー・ドメインの維持、セキュリティ対策、システムのアップデートなど、毎月「保守費用(ランニングコスト)」が発生します。これが月々いくらなのか、またその費用の中に「簡単なテキスト修正やバナー差し替え」が含まれているかを確認しておきましょう。 確認ポイント⑤:著作権の帰属や、解約時のデータ引き渡しはどうなるか? 制作したサイトの「著作権(特にデザインやソースコード)」が自社に移転するのか、制作会社に残るのかは非常に重要です。もし制作会社に帰属したままの場合、将来的に他社へ乗り換えたい時や、自社でサーバーを移転したい時に「データを渡してもらえない」「数十万円の買い取り費用を請求される」といったトラブルが起きる原因になります。 上記の確認ポイントを事前に制作会社と精査しておかないと、制作中に「言った・言わない」のトラブルへ発展してしまう可能性があります。 特に「修正回数」や「対応範囲」については、制作に着手する前にしっかり合意を取り、双方が同じ認識で進められるようにしておくことが大切です。  後悔しないために!見積もりを安く抑える・適正化するコツ 「見積金額が予算をオーバーしてしまった……」という場合でも、諦める必要はありません。以下の工夫をすることで、質を落とさずに費用を抑えることができるかもしれません。 ①素材を自社で用意しておく 実は制作会社にとって最も手がかかるのは「素材の用意」です。自社でできる準備(原稿や写真の用意)は先回りして進めておくことがカギになります。 各ページの掲載テキスト(原稿)を自社で執筆する オフィスや社員、商品の写真を自社で撮影して提供する これらを自社で対応することでライティング費や撮影費(カメラマン派遣代)がかからなくなり、全体的な費用削減につながります。  ②提案依頼書(RFP)を作成し、複数社に「相見積もり」を取る まず「RFP(Request for Proposal)」と呼ばれる資料を作成しましょう。これは、ホームページを作る目的、ターゲット、必須機能、希望納期などを一冊にまとめた「発注の指示書」のようなものです。 口頭やメールのやり取りだけでは、制作会社ごとに解釈の違いが生じやすく、正しく費用を比較することが難しいです。RFPを用意して2〜3社に「同じ条件」で相見積もりを取ることで、初めて対等な条件で金額や提案内容を比較できるようになります。 また、RFPを作成する過程で自社の要望や優先順位が整理されるため、制作会社にとっても具体的で精度の高い見積もりが出しやすくなるというメリットもあります。RFPについて、詳しい書き方や無料のテンプレートを別の記事でご紹介していますのでぜひこちらもご参考ください! ▶初めてでも大丈夫。Web制作のRFP(提案依頼書)の書き方をプロが解説【無料テンプレート付】 ③「必要な機能」と「不要な機能」をあらかじめ整理しておく 「あれもこれも」と機能を詰め込むと、あっという間に予算オーバーになります。 例えば、「どうしても今すぐ必要なのは『問い合わせフォーム』だけで、ブログやお知らせ機能(CMS)は3か月後に様子を見てから導入する」といったように、機能に優先順位をつけましょう。スモールスタートにすることで、初期費用を劇的に抑えられます。 まとめ:見積書を正しく理解して、信頼できるパートナーを選ぼう ホームページ制作の見積書は一見複雑ですが、内訳を細かく分解し、それぞれの言葉の意味を理解すれば決して怖いものではありません。 見積書の合計金額だけで「高い」「安い」を判断するのではなく、「自社がやりたいことに対して、適切な作業範囲で見積もりを出してくれているか」、「親身に相談にのってくれるのか」という視点が何よりも大切です。 疑問に思った点は遠慮せずに質問し、その回答に誠実かつ明確に答えてくれる制作会社こそがあなたのビジネスを成功に導く「本物のパートナー」と言えます。まずは見積書をじっくりと読み解くことから始めてみましょう!
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  • 「ホームページ制作 依頼」完全ガイド|失敗しない準備から選び方・費用相場まで

    「ホームページ制作を外部に依頼したいけれど、何から始めればいいかサッパリ分からない」「下手に動いて高額な費用を払って失敗するのは避けたい!」 画面の前でそんな冷や汗をかいているWeb担当者の方は、きっとあなただけではありません。 ホームページ制作は、ただ依頼するだけでは理想の形になりません。事前の準備から制作会社との打ち合わせ、さらには公開後の運用までを見据えたロードマップを描くことが成功への近道です。 本記事では、依頼時に迷いがちなポイントを網羅し、初めて依頼する方でも失敗しないための実用的なノウハウを徹底解説します。 【依頼前準備】最も重要!見積もり前に「準備」をすべき理由と4つのポイント 「とりあえずプロに相談して、いい感じに提案してもらおうかな~」と考え、何の準備もなしに見積もりを依頼するのは最も避けるべき失敗パターンですよ! なぜ「依頼前の準備」が重要なのか? ホームページ制作において、発注者側の準備不足は以下の致命的なトラブルを引き起こします。 費用が予算を大幅にオーバーする:判断軸がない状態だと不要な機能やページが追加され、見積もりが膨らんでしまいます。 ターゲットに響かず成果に繋がらない:どれほど格好良くても、「誰に」「何を伝えて」「どう動いてほしいのか」の軸がブレているサイトは成果を生みません。 進行が大幅に遅れる:「会社のロゴデータがない」「原稿は誰が書くのか決まっていない」「掲載する写真が用意できない」といった素材不足の事態が次々と発覚します。結果、作業はストップし、当初の公開予定日は遠い彼方へと過ぎ去っていきます。 制作会社は「Web制作のプロ」ですが、あなたの会社の「事業や顧客を把握しているプロ」ではありません。依頼前に自社の軸をしっかり整理しておくことで、制作会社からより精度が高く、費用対効果の良い提案を引き出すことができます。 準備段階で必ず整理すべき4つのポイント ① ホームページを制作する目的の明確化 「新規顧客からの問い合わせを増やしたい」「求職者向けに自社の魅力を伝えたい」「企業の信頼性を高めるパンフレット代わりにしたい」など、何のために作るのかを1つに絞りましょう。 ② ターゲット(誰に見せたいか)の決定 「どんな人が自社のサービスを必要としているのか」を具体的に描きます。「30代で子育てしながら正社員で働く女性」「BtoBのシステム導入担当者」など、訪問してほしいユーザーの人物像(ペルソナ)を具体的に描きます。 ③ 予算と希望納期の決定 あらかじめ上限予算と「〇月までに公開したい」という目標納期を決めておくと、依頼先からの提案がスムーズになります。 ④ 掲載したい素材(写真・文章)や競合情報の整理 会社のロゴやパンフレット、参考にする競合他社のホームページなどを事前にリストアップしておきましょう。 【依頼先タイプ】どこに頼む?3つの制作パートナー ホームページの依頼先は、主に「大手・中堅制作会社」「中小制作会社・Web代理店」「フリーランサー(個人事業主)」の3タイプに分かれます。まずはそれぞれの特徴、メリット・デメリットを整理しましょう。 依頼先タイプメリットデメリットこんな場合におすすめ大手・中堅制作会社企画からデザイン、開発、運用までワンストップで対応可能。品質とセキュリティが極めて高い。制作費用が数百万円〜と高額になりやすい。大規模サイト、ブランディング重視、予算に余裕がある場合。中小制作会社・Web代理店コストと品質のバランスが良い。柔軟な対応や親身なサポートが期待できる。会社によってデザイン重視かマーケティング重視かなど、得意分野が偏る。中小企業のコーポレートサイト、サービスサイト構築。フリーランサー(個人)費用を大幅に抑えられる。細かい仕様変更や直接のやり取りがスピーディ。スキルに個人差がある。病気などで急に連絡が取れなくなる、開発がストップするなどのリスクがある。低予算で制作したい、小規模・LP(ランディングページ)制作。 各パートナーの特徴と見極めポイント 1. 大手・中堅制作会社:圧倒的な安心感と「安心料」としてのコスト 社内プレゼンを通しやすく、コンプライアンスやセキュリティ面での信頼性は抜群。手厚い体制で進むため失敗する確率は極めて低いですが、その分コストには手厚い「人件費と管理費」がしっかり乗ってきます。「失敗が絶対に許されない大規模プロジェクト」向きの選択肢です。 2. 中小制作会社・Web代理店:実利を取るなら第一候補だが「見極め」が肝心 多くの企業にとって現実的な大本命となるのがこのタイプ。コストパフォーマンスが高く、現場の熱量も高いことが多いですが、会社ごとに「デザインが得意」「SEOが得意」といったカラーがはっきり分かれています。自社の目的に合った強みを持っているかを見極める目が必要になります。 3. フリーランス(個人):当たれば天国、外れれば地獄のギャンブル性 費用を極限まで抑えたい場合には魅力的な選択肢です。優秀なクリエイターに当たれば驚くほどのコスパを発揮しますが、品質保証の仕組みがありません。「納品間近で連絡が途絶えた」「コードが乱雑で後から修正できない」といったトラブルと隣り合わせである覚悟は持っておく必要があります。 【実践】自社に合う依頼先はどう探す?3つのアプローチ方法 依頼先のタイプを決めたら、具体的に以下の3つの方法で探してみましょう。「ググって上から順に問い合わせる」という力技でもよいですが、時間と労力がかかるため、効率よくアプローチすべきです。 それぞれ特徴が異なるため、予算や手間に合わせて組み合わせるのがおすすめです。 ① ビジネスマッチングサイト・一括見積もりサービスを活用する 「アイミツ」や「比較biz」などの一括見積もりサービスを利用する方法です。 メリット: 「予算目安は100万円」「不動産業界の実績がある会社」といった条件を入力するだけで、要件を満たす制作会社を複数社紹介してもらえます。自分で何十社も検索して問い合わせフォームを打ち込む手間を削減できます。 デメリット: 登録直後に多くの会社から一斉に営業電話やメールが入るため、対応に追われるストレスがあります。また、利用料(中間マージン)が制作費用に上乗せされている場合もあります。 ② クラウドソーシングサイトでフリーランスを探す 予算を抑えて個人(フリーランス)に頼みたい場合は、「ランサーズ」「クラウドワークス」や「ココナラ」などのクラウドソーシングを活用します。 メリット: 過去の実績ポートフォリオや、他ユーザーからの評価(レビュー)を事前に細かく確認できます。チャットツールを使ってダイレクトに予算やスケジュールの交渉ができる手軽さも魅力です。 デメリット: 玉石混交なため、プロフィール上は完璧に見えても、いざ始まるとレスポンスが極端に遅かったり、納期を守れなかったりする人物が一定数混ざっています。相手のコミュニケーション能力や技術力を見極める目(自己責任)が必要になります。 ③ 知人や取引先からの「紹介」を依頼する すでにホームページを制作・運用して成果を出している他社の知り合いに、依頼先の会社を紹介してもらう方法です。 メリット: 「営業担当は調子が良かったけれど制作陣は優秀だった」「トラブルが起きた時の対応が迅速だった」など、リアルな評判(口コミ)を聞いた上で依頼できるため、最もハズレがありません。 デメリット: 万が一、提案内容が気に入らなかった場合に「紹介者の顔を潰してしまうかも」と断りづらさを感じる心理的ハードルがあります。 【選び方】失敗しない制作会社の見極め方(5つのチェックポイント) 見積もりを複数社から取り寄せて比較する際、どのような基準で「最適な1社」を決めれば良いのでしょうか。人はつい「一番提示額が安いところ」や「営業担当の感じが良かったところ」に吸い寄せられそうになります。 信頼できるパートナーを見極めるための5つの必須チェックポイントを解説します。 ① 自社の業界や目的(集客・採用など)に合った実績があるか ただ「実績が豊富」というだけでは不十分です。重要なのは、「自社の業界」と「サイトを作る目的」に合致した経験があるかどうかのピンポイントな実績です。 業界実績: あなたの会社と同業界(例:不動産、医療、メーカーなど)の制作経験があるか。 目的別実績: 「問い合わせ増加」や「採用強化」など、自社の目的に近いホームページで実際に成果を上げた事例があるか。 業界のターゲット層が好むデザインや、特有のルール(薬機法や表示規制など)を熟知しているため、スムーズに進行できます。 ② 専門用語を使わず、わかりやすく説明してくれるか ヒアリングや提案の場で、こちらがWebに詳しくないことを察して、専門用語を噛み砕いて説明してくれる担当者は信頼できます。「SEO」「CMS」「レスポンシブ」といった言葉を当たり前のように使い、一方的に話を進める会社は、制作がスタートしてからもコミュニケーションにズレが生じやすいため注意が必要です。 ③ 提案内容に「目的を達成するためのロジック」があるか 「なんとなく今風でおしゃれだから」「かっこいいから」という理由だけでデザインを提案してくる会社は避けましょう。  優れた制作会社は、「なぜその色なのか」「なぜその場所にボタンを置くのか」というデザインのすべての要素に論理的な説明(ロジック)を持っています。「BtoBの決裁者がターゲットなので、まずは信頼感を与えるためにネイビーをベースにし、問い合わせボタンを常に右上に固定して迷わせない導線を作ります」といった納得感のある説明をしてくれる会社を選びましょう。 ④ 見積書の内訳が具体的に書かれているか 見積書に「ホームページ制作一式:〇〇万円」としか書かれていない会社は危険です。後から「その機能は別料金です」「写真素材の用意は含まれていません」と追加費用を請求されるトラブルに発展しやすくなります。 企画構成費 デザイン費 コーディング費 システム開発費 このように工程や要素ごとに細かく分解して記載されているか、また「修正回数の上限」や「どこまでが初期費用に含まれるか」が明記されているかを必ず確認してください。 ⑤ 公開後のサポート(保守・管理・集客)体制が明確か ホームページは「公開してからがスタート」です。トラブル時の復旧対応やセキュリティアップデート、日々の情報更新、アクセス解析に基づいた改善提案などを継続して行ってくれるかを確認してください。「作ったらサヨナラ」ではなく、公開後のビジネスの成長まで一緒に面白がって考えてくれるパートナーを選ぶことが、最終的な成果を大きく左右します。 【費用相場】制作・運用のリアルなコスト目安 「で、結局いくらかかるの?」 社内プレゼンでも上司から開口一番に突っ込まれるのが、この費用相場の問題ですね。定価が存在していないようなものですので、一般的な相場はしっかり把握しましょう。ホームページ制作の費用は、依頼先やサイトの規模(ページ数・機能)によって大きく変動します。 制作初期費用の相場(目安) サイトの目的や希望する機能に応じて、大体以下の3つのレンジに収まることがほとんどです。  小規模サイト・LP(〜10ページ程度 / テンプレート利用):約20万〜50万円 フリーランスや中小制作会社に依頼し、基本的な情報のみを掲載するシンプルな構成。 中規模サイト(10〜30ページ程度 / オリジナルデザイン):約50万〜150万円 一般的なコーポレートサイトやサービスサイト。デザインを自社専用に起こし、問い合わせフォームやブログ機能を搭載します。 大規模サイト・システム開発(30ページ以上 / EC機能など):約150万〜500万円以上 独自の予約システムや、会員機能、ECカートなどを組み込む場合。大手制作会社への依頼が多くなります。 【見落とし厳禁】公開後の維持費(月額・年額) ホームページは作って終わりではありません。以下のランニングコストが毎月(あるいは毎年)発生します。 サーバー代・ドメイン代: 月額約1,000円〜10,000円 SSL(セキュリティ)費用: 年額数千円〜数万円 保守・管理・コンテンツ更新費用: 月額約1万〜5万円(制作会社に運用サポートを依頼する場合) 【打ち合わせ流れ】初回ヒアリングから契約までのステップ 依頼先が決まり、最初に行う打ち合わせ(キックオフ)から契約・制作開始までの一般的な流れです。 初回ヒアリング(打ち合わせ) 事前に用意した「目的」「ターゲット」「予算」「参考サイト」を制作会社に伝えます。制作会社からは、現状の課題や必要な機能について質問があります。 提案書・見積書・構成案の提示 ヒアリングをもとに、制作会社が「サイトマップ(構成案)」と「見積もり」を提案します。ここで認識のズレがないかしっかり確認しましょう。 契約・発注 費用やスケジュール、著作権の帰属、保守の範囲について合意できたら、正式に契約を交わします。 制作開始(デザイン・開発) デザインの確認、テキストや写真素材の提出を行いながら、実制作(コーディング)へと進みます。 【公開後運用】作って終わりにしないための鉄則 ホームページの真の価値は、「公開した後にどう育てるか」で決まります。情報が5年前のままで止まっているホームページは、企業の信頼性を損ねるだけでなく、検索順位(SEO)も下がってしまいます。 自社で簡単に更新できる仕組み(CMS)を取り入れる お知らせやブログ、実績紹介などは、外部に頼まなくても社内のスタッフが管理画面からすぐに発信できる「WordPress」や「ノーコードツール」などを導入してもらうよう、制作段階で依頼しておきましょう。 アクセス解析と継続的な改善 「Googleアナリティクス」などのツールを導入し、「どのページがよく見られているか」「どこでユーザーが離脱しているか」を定期的にチェックし、テキストやバナーの配置を改善していきます。 まとめ ホームページの制作・リニューアルを成功させるには、企画、デザイン、コーディング、そして公開後の保守やマーケティング(SEO・Web広告)までを「ワンストップ(一気通貫)」で任せられる制作会社を選ぶことも非常におすすめです。 窓口を一本化することで、不具合が起きた際の対応がスピーディになり、社内担当者の負担も大幅に軽減されます。 まずは、自社がホームページで「誰に・何を伝えたいのか」を整理し、信頼できる制作パートナー探しから一歩を踏み出してみましょう。
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  • ホームページ制作のスケジュールと期間の目安|工程ごとに分かりやすく解説

    ホームページ制作を初めて担当すると、公開までにかかる期間の見当がつかず、不安になりがちです。社内に経験者がいないまま進めると、工程の遅れに気づけず、公開日に間に合わないおそれもあります。期間の目安と全体スケジュールを先に把握しておけば、自社の計画へ無理なく落とし込めますよ。 当記事では、制作全体の基本スケジュールから、サイトの種類別・規模別の期間目安、外注のメリットとデメリット、遅延を防ぐ短縮のポイントまでを解説します。読み終えれば、公開希望日から逆算した現実的な計画を立てられるようになります! ホームページ制作におけるスケジュールの管理方法 AIコミュニケーションでひくならスケジュールはこんな感じ。業種やサイトの大きさで、各工程の日数は大きく変わります。 ホームページ制作におけるスケジュール管理とは、ヒアリングから公開までの工程ごとに作業内容と期限を割り当て、進捗を可視化する取り組みです。初めて制作を担当する企業では、工程数の多さから全体像をつかみにくく、公開予定日に間に合わない事態が起こりやすくなります。スケジュール管理の目的と、具体的な方法および注意点を順番に整理します。 スケジュール管理をする目的 スケジュール管理をする目的は、公開希望日に間に合わせ、工程の遅れを早い段階で見つけることにあります。ホームページ制作は複数の工程が連続して進むため、1つの工程の遅延が後続の作業全体へ影響します。実際に、発注から公開までは一般的に3~6か月かかり、各フェーズが順番に積み重なる構造です。期限と担当者を工程ごとに明確化しておくと、遅れに早く気づき、対処の判断を下せます。 スケジュール管理の方法と注意点 スケジュール管理の基本的な方法は、公開日から逆算して各工程の期限を決め、ガントチャートで進捗を共有する手順です。ガントチャートは工程ごとの作業期間を横棒で示す表で、BacklogやAsanaなどのツールでも作成できます。関係者全員が同じ表を見ることで、遅れの発生を一目で把握できます。 注意点として、修正回数の上限と意思決定者を事前に決めておきましょう。承認者が複数の部署に分かれていると、確認待ちで後半の工程が延びやすくなります。デザインの修正は2回までと取り決め、社内の窓口を1名に絞ると、判断の停滞を防げます。 ホームページ制作全体の基本スケジュール・期間の目安 ホームページ制作全体の期間は、発注から公開まで一般的に3~6か月が目安です。一般的なコーポレートサイトの場合、企画から公開までの工程を順に進めると、最短でも2~3か月を見込む必要があります。各工程の内容と期間の目安は、次の表の通りです。 制作工程内容制作期間の目安ヒアリング・要件定義制作目的やターゲット、必要な機能を整理する。1~2週間サイト設計・構成サイトマップとワイヤーフレームで全体構造を設計する。1~2週間デザイン作成トップページと下層ページのデザインを制作する。3~6週間コーディング・実装HTML・CSS・JavaScriptの記述やCMS構築を行う。4~8週間テスト・確認・修正表示崩れや動作不良を確認して修正する。1~2週間公開本番サーバーへ移行しドメインやSSLを設定する。1~3日 コーディング・実装は最も時間のかかる工程で、4~8週間ほどを要します。全体に余裕を持たせると、急な修正が生じても公開日を守りやすくなります。 【サイト種類別】ホームページの制作スケジュール・期間の目安 ホームページの制作期間は、サイトの種類によって1~2週間から8か月程度まで大きく異なります。目的やページ構成、必要な機能が種類ごとに違うため、想定する種類に合わせて期間を見積もる必要があります。代表的な5種類の目安は、次の表の通りです。 サイトの種類特徴制作期間の目安ランディングページ1ページ完結型で成果獲得に特化する。1~2週間コーポレートサイト会社概要や事業内容を掲載し信頼性を重視する。2~6か月採用サイト求職者向けに社員紹介や募集要項を掲載する。2~3か月ECサイト商品管理・カート・決済の各機能を備える。4~8か月オウンドメディア記事で集客し長期運用を前提とする。2~6か月 採用サイトに社員インタビュー動画を加えると工数が増え、大規模な場合は3か月以上かかります。 【サイト規模別】ホームページの制作スケジュール・期間の目安 ホームページの制作期間は、ページ数が増えるほど長くなり、小規模で約1か月、大規模で6か月以上が目安です。ページ数は設計・デザイン・コーディング・確認の各工程の作業量に直結するため、規模の把握が見積もりの出発点になります。規模別の目安は、次の表の通りです。 サイトの規模特徴制作期間の目安小規模サイト(3~5ページ)会社概要や問い合わせなど最小限の構成。約2週間~1か月中規模サイト(10~15ページ)サービス紹介やブログ機能を加える。1~2か月大規模サイト(100ページ以上)多言語対応や多機能を備える。6か月以上一からシステム開発する場合独自機能を要件定義から構築する。8か月以上 独自のシステムを一から開発する場合は要件定義に時間がかかり、8か月以上に及ぶこともあります。 ホームページ制作を外注するメリット・デメリット ホームページ制作の外注とは、制作会社やフリーランスへ依頼し、設計から公開までを専門人材に任せる方法です。自社制作と比べて費用は増える傾向にある一方、品質や納期の面で利点があります。外注のメリットとデメリットを、対策とあわせて順番に整理します。 外注するメリット 外注の主なメリットは、専門人材による高品質なホームページを、自社の負担を抑えながら実現できる点です。制作会社にはWebデザイナーやエンジニアが在籍し、ユーザビリティやスマートフォン対応、SEO対策の知識を備えています。 社員は本来の主要業務に集中でき、設計やプログラミングの学習にかかる時間も削減できます。納期と費用が契約時に明確になる点も、計画を立てる上で利点になります。 外注するデメリット 外注のデメリットは、自社制作より費用が高くなりやすい点です。制作会社への依頼費は数十万円以上となる場合が多く、予算の確保が前提になります。対策として、複数社へ相見積もりを取り、要件に優先順位を付けて費用を抑える方法が有効です。 また、制作をすべて任せると社内に更新スキルが残りにくいことも課題です。WordPressなどの更新しやすいCMSを導入し、運用マニュアルを受け取っておくと、公開後の修正を社内で進めやすくなります。 ホームページの制作スケジュールを左右する要因 ホームページの制作スケジュールを左右する主な要因は、下記の通りです。5つの要因が重なるほど作業量が増え、当初の見積もりより期間が延びやすくなります。 ・ページが増えるほど設計・原稿・校正の工数が膨らむ・オリジナルデザインやアニメーションは制作時間が増える・決済・予約・多言語対応はシステム開発を伴う・写真や原稿が未準備だと撮影・執筆の時間が加わる・承認者が分散すると後半の工程が延びる 特にページ数と機能要件は影響度が高く、優先度の低いページを公開後に追加する方針も検討に値します。 ホームページの制作期間を短縮するポイント ホームページの制作期間を短縮するポイントは、制作開始前の準備を整え、社内の意思決定を速めることです。準備不足や承認の遅れは遅延の主な原因となるため、事前の段取りが期間を大きく左右します。実践しやすいポイントを、次に整理します。 素材の事前準備テキスト・写真・ロゴデータを制作開始前にそろえ、デザインやコーディングを止めずに進める参考サイトの共有希望に近いサイトを3~5件選び、制作会社とのイメージのズレを防ぐ意思決定者の明確化社内の責任者を1名決め、承認を迅速化する修正回数の上限設定工程ごとの修正回数をあらかじめ合意するCMSの活用WordPressなどのテンプレートを使い、構築期間を短縮する 素材の事前準備は効果が大きく、制作開始前に着手すると数週間の短縮につながります。 まとめ ホームページ制作のスケジュールは、発注から公開まで一般的に3~6か月を見込み、種類と規模によって1~2週間から8か月以上まで幅があります。工程ごとに期限と担当者を決め、ガントチャートで進捗を共有すると、遅延を早期に発見できます。 外注を選ぶ場合は、品質や納期の明確さという利点と、費用やノウハウ面の課題を比較し、対策とあわせて検討することが大切です。制作期間を左右する要因を踏まえ、素材の事前準備と意思決定者の明確化を進めると、公開希望日に向けて計画を着実に前へ進められます。
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  • 初めてでも大丈夫。Web制作のRFP(提案依頼書)の書き方をプロが解説【無料テンプレート付】

    RFP(提案依頼書)はただの要望の箇条書きではありません!Webサイト制作やサイトリニューアルを外部の制作会社へ依頼する際、「仕上がりがイメージと違った」「予算や納期が大幅にオーバーしてしまった」「こちらの要望が上手く理解されない」といったトラブルは、悲しいかな決して少なくありません。このような失敗を防ぎ、自社の理想とするWebサイトをスムーズに構築するための鍵を握るのが「RFP(提案依頼書)」です。 本記事では、RFPという言葉を初めて耳にする方にも分かりやすく、その基本概念や目的、これだけは絶対に外せない必須の項目例から、よくある失敗パターンまでを解説します。さらに、最後まで読んでいただいた方には、AICオリジナルの「今すぐ使える無料のRFPテンプレート」もご用意いたしました。貴社のプロジェクトを大成功へ導く強力な武器として、ぜひ参考にしていただけますと幸いです。 WEB制作におけるRFPとは? RFPとは「Request for Proposal」の略称で、日本語では「提案依頼書」と訳されます。 簡単にまとめれば、Webサイトの制作を外部のパートナー(制作会社)へ依頼する際に、「私たちはこういう目的で、このようなサイトを作りたいので、これに見合う最適なプランを提案してください」という意思や条件をまとめた公式な書類のことです。その本質的な目的は、制作会社側と依頼者側が最初から最後まで「同じ方向」を向いて進むための強固な道しるべにするためです。RFPを作りこむメリットは以下のようなものが上げられます。 見積もりと提案の精度が劇的に上がる 制作会社側からすると予算や目的、必要機能がクリアに示されているため、「それなら我が社はこの技術を使って、この期間で、この金額でやれます」という、無駄を削ぎ落とした提案を出しやすくなります。 「こんなはずじゃなかった」を防ぐ 発注した後に「え、スマホ対応は別料金ですか?」「問い合わせフォームの仕様が思い描いていたものと違う…」といった悲劇的なミスマッチが起こるのは、大抵がこの段階での言語化不足が原因です。RFPはプロジェクト成功のための事前のすり合わせとして、なくてはならない存在なのです。 これで迷わない!RFPの「書き方・必須構成項目」 RFPに盛り込むべき項目は、大きく分けて「プロジェクトの概要」「サイトの要件」「手続き・条件」の3つに分類されます。これらを網羅することで、漏れのないRFPが完成します。 プロジェクトの概要(なぜ作るのか) まずは、プロジェクトの「魂」にあたる部分です。ここがブレたままだと「成果の出ないサイト」になってしまいます。 背景・目的: 「売上を20%アップさせたい」「採用の応募者を増やしたい」など、なぜ今Webサイトを作る(リニューアルする)必要があるのか、その動機とゴールを記載します。制作会社はここを起点にデザインやマーケティングの戦略を組み立てます。 ターゲット層:サイトを訪れてほしいユーザー像(年齢、性別、職業、特有の悩みやライフスタイルなど)を明確にします。ターゲットが「50代のベテラン経営者」なのか「20代の就活生」なのかによって、デザインの方向性や言葉遣いは180度変わるため、非常に重要な項目です。  競合他社情報: 日頃から意識しているライバル企業や、「この競合サイトのこの機能を参考にしたい」「逆に他社がやっていないこういう見せ方で差別化したい」といった他社サイトのURLを列挙しておくと、制作会社とのイメージ共有がスムーズになります。  サイトの要件(何を作るのか) 次に、サイトの「器と機能」についての具体的なリクエストです。制作会社が開発コストやエンジニアの工数を見積もるための重要な材料になります。 必要な機能: 問い合わせフォーム、新着情報の更新機能(CMS/WordPress等)、多言語対応、EC機能など、必須となる仕組みを指定します。 デザインのトーン&マナー: 「信頼感のある青ベース」「先進的でスタイリッシュ」など、求めるデザインの方向性を記載します。イメージに近い既存のWebサイトを2〜3個添えるとすり合わせの質が格段に上がります。 対応デバイス:スマートフォン対応(レスポンシブデザイン)の有無、あるいは「基本はスマホファーストで、PC版はシンプルで良い」といったターゲットの閲覧環境に合わせた指定を行います。  保守・運用要件: サイトが完成して一般公開された後、サーバーの管理やドメインの更新、日々のコンテンツの修正作業などを「自社で行うのか、それとも制作会社へ外部委託したいのか」をあらかじめ定義しておきます。  手続き・条件(どのように進めるのか) 最後に、ビジネスを進める上での「ルールと現実的な条件」です。ここをクリアにしておくことで、あとからの巻き戻しが減らせます。 予算(予算感): 社内で正確な金額が決まっていない場合でも、「〇〇万円〜〇〇万円程度」と大まかな予算感を必ず提示しましょう。制作会社はその予算の範囲内で「松・竹・梅」のベストなプランを考えてくれます。 スケジュール(納期):いつサイトを一般公開(ローンチ)したいのかという最終ゴールを明記します。「新サービスのローンチに合わせて2026年10月までには公開したい」といった、具体的な日付や背景を添えると現実的な進行管理が組みやすくなります。 納品方法:どのような形でデータを引き渡してもらうか(サーバーへの直接アップロード、ソースコードのファイル納品など)を指定します。  画像、テキストなどの素材提供の有無:サイトに掲載する写真や原稿(テキスト)を「自社で用意する」のか、それとも「制作会社にカメラマンの手配やライティングから丸投げする」のか、その境界線をはっきりさせておきます。 商品登録、投稿作業の対応:特にECサイトやメディアサイトの場合、公開初期の何十件もの商品データや過去記事の移行・登録作業をどちらの組織が担当するのかを取り決めます。  今後の連絡方法:プロジェクト進行中のコミュニケーションツール(メール、Slack、Chatwork、Teamsなど)の希望を記載します。  利用中のサーバー、ドメイン情報:すでに自社で契約しているサーバーやドメインを引き続き使う予定がある場合は、その会社名(エックスサーバー、AWSなど)を記載しておくと、技術的な調査が非常にスムーズになります。  失敗を未然に防ぐ!RFP作成時のポイントとよくある間違い 失敗しないための重要ポイント ・社内の意見(要件)を事前に1つにまとめておくWebサイト制作においてありがちなのが、プロジェクトが進み始めてから「上層部や他部署から横槍が入り、方針が180度ひっくり返る」という事態です。RFPを作る段階で、関係する役員や現場の担当者を巻き込み、「今回のサイトリニューアルの目的はこれである」という強固な社内合意(コンセンサス)を形成しておきましょう。  ・「やりたいこと」の優先順位(Must / Want)をつけるすべての要望を「絶対に外せない機能(Must)」と「予算や期間に余裕があればやりたい機能(Want)」の2つに仕分けしてRFPに記載してください。これがあるだけで、制作会社は「限られた予算内でMustをすべて満たし、Wantをどれだけ盛り込めるか」という、非常に現実的で高クリティカルな提案を組みやすくなります。 要注意!よくある間違い ×「手段」をガチガチに指定しすぎる「トップページには必ずこのアニメーションを入れ、このシステムを独自開発してください」といったように、手段をガチガチに指定したRFPは、提案の幅を狭めてしまいます。あなたが「こういうシステムが欲しい」と思った背景(=解決したい課題)を伝えるに留め、具体的な実現手段はあえて空白にして相手の知恵とアイデアに委ねるほうが、様々な提案を引っ張り出しやすくなります。 × 予算やスケジュールを「秘密」にしたまま回答を濁す「安く見積もられたいから」「まだ稟議が通っていないから」という理由で、予算感を秘密(未定)にする企業が少なくありません。しかし、これは完全に逆効果です。予算が分からないと、制作会社は結局は無難な提案しかできなくなります。 【そのまま使える】RFP主要項目の「書き方文例・サンプル」 どんなトーンで書けば制作側に伝わるのか。ここでは、特に差がつきやすい「3つの主要項目」について、そのまま社内調整や執筆に使える具体的な文例と、作成のポイントをサンプル付きでご紹介いたします。 「背景・目的」の書き方文例 悪い例「現在のホームページが古くなり、デザインも見劣りするため、今風のお洒落なサイトにリニューアルしたい。また、売上も増やしたい。」良い例「5年前に作成したきりで、スマートフォンで見ると画面が崩れてしまい、非常に見づらい。ボタンが分かりにくく、毎月1〜2件しか連絡がない。今回のリニューアルでは、『スマホできれいに表示されること』、そして『迷わず問い合わせができる形にして、毎月の問い合わせを10件以上に増やすこと』を目的にしている。」 ポイント:「今ここが困っている(現状の不満)」をそのまま書き、リニューアルした後に「どういう状態になっていたいか(目標)」をセットで書くだけで、制作会社はグッと提案がしやすくなります。 「ターゲット層」の書き方文例 悪い例「当社のサービスに関心のある、30代〜50代のビジネスパーソン全般」良い例メインのターゲット: 首都圏の中小企業(従業員数30〜100名規模)の経営者、または人事・総務の責任者(40代〜50代男性)。ペルソナ(ユーザー像): 「社内制度のデジタル化を進めたいが、自身はITリテラシーがあまり高くなく、何から手をつければいいか分からない」と内心焦っている。移動中や帰宅後のプライベートな時間に、主にスマートフォン(iPhone)を使って情報収集を行っている。 ポイント:普段みなさんが接しているお客様の中で、「こういう人に一番サイトを見てほしいな」という実在の一人を思い浮かべて、その人の特徴を箇条書きにするだけで大丈夫です。 「予算と納期」の書き方文例 悪い例予算:いくらかかるか分からないので提案次第(なるべく安く)納期:できるだけ早く良い例予算感: 総額で 150万円 〜 250万円(税別)程度を想定。※この金額の中に、サイトのデザイン、文章や写真の流し込み、問い合わせフォームの作成までを含めてほしい。納期: 2026年10月1日(木)までに一般公開。※今年の10月に当社の新サービスがスタートするため ポイント:「だいたいこれくらいなら会社としてお金が出せる」というざっくりとした範囲(枠)を伝えましょう。納期も「なるべく早く」ではなく、「なぜその時期なのか」という理由をセットにすると、制作会社も真剣にスケジュールを組んでくれます。 RFPを提出した後のフローは? ここから「理想のパートナー(制作会社)」を決定するまでの、後半戦のスケジュールを頭に入れておきましょう。一般的には、RFPを提出した後は以下のような流れで進んでいきます。 ステップ1:制作会社からの質問に答える(質疑応答) RFPを受け取った制作会社から、「ここをもっと詳しく知りたい」「この機能はこういう認識で合っていますか?」といった確認の質問が届きます。基本はメールや共有ドキュメントなどでやり取りします。 ステップ2:提案を聞く(コンペ) 提出からだいたい長くて2〜3週間ほどで、各社から「RFPをもとに考えた、御社に最適なプラン」の提案書と見積書が届きます。実際に打ち合わせ(対面やオンライン)の場を設け、プレゼンテーションをしてもらいましょう。デザインの良し悪しだけでなく、「自分たちの困りごと(目的)を一番わかってくれているか」をチェックするのがポイントです。 ステップ3:パートナーを決めて、いよいよ制作スタート! 社内でじっくり比較・検討し、最も信頼できる1社を選びます。正式に契約を結んだら、いよいよ実際のホームページ作り(要件定義やデザイン制作)がスタートします。選ばれなかった制作会社にも、断りの連絡を伝えてください。 提出した後の見通しが立っていれば、初めてのWeb担当者さんも安心してプロジェクトを進められますね。 Web制作RFPに関する「FAQ(よくある質問)」 Q1. RFPは何ページくらい書けばいいですか? 分量よりも「中身」が大事ですが、初めてならA4用紙で3〜5ページ程度。一般的なコーポレートサイトの制作やリニューアルであれば、今回ご紹介した必須項目(背景・目的、ターゲット、予算、納期など)が漏れなく埋まっていれば数ページで十分に伝わります。薄すぎる箇条書き(1ページ未満)は避け、必要な情報がしっかり詰まった中身を目指しましょう。 Q2. 未記入の項目があっても要件定義をスタートすることはできますか? A. まったく問題ありません!ただし「どこが決まっていないか」を正直に書きましょう。「サーバーをどこにするか決まっていない」「社内で予算の最終決定がまだ下りていない」といった未確定の要素があっても大丈夫です。RFPに「この部分はまだ決まっていないので、アドバイスを聞いてから決めたい」と正直に書いておけば、制作会社はいくつかの選択肢やおすすめのプランを提示してくれます。 Q3. 具体的なデザインイメージが湧かない時はどう伝えたらいいですか? A. 言葉で無理に説明しようとせず、「好きなサイト」「嫌いなサイト」のURLを並べてみてください。 「お洒落な感じ」「親しみやすい雰囲気」という言葉の定義は、人によって驚くほどズレます。そこで、「この競合サイトのすっきりした雰囲気が好き」「このサイトは色使いが派手すぎて自社の好みに合わない」といったように、すでに実在するサイトのURLを2〜3個見せるのが、イメージを100%正確に伝える一番の近道です。 Q4. 自社の経営戦略や秘密情報も含まれるのですが、情報の取り扱いはどうなりますか?  A. RFPを制作会社に渡す前に、必ず「秘密保持契約(NDA)」を結びましょう。 RFPには、企業の次のサービス計画や、現在の売上の課題など、外部に漏れては困る社外秘の情報が含まれることがあります。声をかける制作会社に対して、書類をメールなどで送る前に「秘密保持契約(NDA)」の書面を交わしておくと安心です。 まとめ|今すぐ使える!「WEB制作RFPテンプレート」 Web制作を成功させるための第一歩は、自社の想いや課題を言語化し、制作会社に正しいバトンを渡すことです。RFPをしっかりと作り込むことで、制作会社はあなたの会社の「最高のビジネスパートナー」になってくれます。 「何から書き始めればいいか分からない」という方のために、本記事で紹介した全項目が網羅された【Web制作専用・RFPテンプレート(Word / PowerPoint形式)】をご用意しました。 下記のリンクから無料でダウンロードし、空欄を埋めるだけでプロクオリティのRFPが作成できます。ぜひ貴社のWebサイト制作にお役立てください! [📥 Web制作RFPテンプレート(無料)をダウンロードする]
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