コーポレートサイトの目的と役割とは?構成要素や構築の手順、事例までプロが解説
「コーポレートサイトの制作やリニューアルを任されたけれど、そもそも制作する目的って何なんだろう…」 「サービスサイトや採用サイトとはどうやって役割を分ければいいの?」今や企業の「顔」とも言えるコーポレートサイトですが、いざ構築するとなるとその目的や意図が曖昧になってしまい、結局「会社の基本情報を並べただけのパンフレット」のようなサイトができあがってしまうケースが多く見られます。訪れたサイトの情報量やデザイン性で会社の第一印象を判断される現代社会において、単なる会社紹介だけのサイトではせっかく訪れたユーザーが踵を返してしまうことも…。これではビジネス的な成果が期待しにくくなり、大失敗の沼に沈んでいってしまいます!でも大丈夫、安心してください。自社のコーポレートサイトに求める役割と目的を整理・認識し、サイト上に落とし込んでいくことで、沼からの脱出が可能になります。本記事ではコーポレートサイトを構築する目的と基本の構成、構築のための5つのステップをしっかり解説していきます。最後まで読めばきっとあなたの会社のコーポレートサイトも改善の道が開けるはず!ぜひ読んでいただけたら嬉しいです。
そもそも何のため?コーポレートサイトの定義と目的
1. コーポレートサイトの「定義」
コーポレートサイトとは企業に関心を持つあらゆるユーザーに向けて、企業の全体像や基本情報を正確に伝える、言わば「Web上の顔」です。
一昔前であれば「インターネット上にある会社案内パンフレット」という位置づけでしたが、デジタル社会の今、その役割は大きく進化しています。ただ情報を並べるだけでなく、「その企業が何のために存在し、社会にどう貢献しているのか」という、企業のアイデンティティと信頼性を担保する最重要インフラという位置付けにレベルアップしているのです。
2. 主な目的は「企業情報の網羅」と「ブランディング」
次に考えていきたいのが「なぜ、わざわざコストや時間をかけてサイトを作るのか?」という目的についてです。結論から言うと、その大きな理由は「情報の網羅」と「ブランディング」の2つに集約されます。①企業情報をまんべんなく伝えるCMや社名検索などで訪れる多種多様なステークホルダーのニーズに対応し、ビジネスチャンスや採用面での人材の取りこぼしを防ぐ。
②企業のイメージづくり(ブランディング) 理念やビジョンを正しく発信し、ステークホルダーとの信頼関係を構築する。
多くの人が自社についての情報を目にする、最初の場所が「コーポレートサイト」になります。サイトが見づらい、情報がわかりにくい、そもそもコーポレートサイトが存在しないとなるとステークホルダーが離れていく根本原因になりかねません。私たちが思っている以上に、コーポレートサイトが担っている役割は重大ですよね。大変恐ろしい話しですが、コーポレートサイトの構築・運営を疎かにしていると貴重なビジネスチャンスを知らない間に逃してしまっているなんてこともあるかもしれません…。
誰が何を見に来る?ステークホルダーと得られる5つの効果
前章で「ステークホルダー」というワードが頻出しましたが、「そもそもステークホルダーって具体的に誰のこと?ユーザーとの違いは?」と思われる方もいらっしゃいますよね。
直訳すると「利害関係者」という意味ですが、ビジネスにおいては「会社に関わるすべての人たち」を指します。具体的には、お客様、取引先、社員、求職者、株主、そして地域社会まで、本当に幅広い方々が含まれているんです。ユーザーはサイトを実際に使う人や消費する人のことを指すので、「顧客」や「見込み顧客」あるいは「サイトの閲覧者」といったより限定的な単語になります。
コーポレートサイトは、そんな多様な人々が訪れる場所。だからこそ、それぞれのターゲットに対して異なる効果を発揮する必要がありますね。その効果とは一体何なのか、「5つのすごい効果」をまとめてご紹介していきます。
効果1:会社の社会的信頼性が高まる(対 取引先・顧客)「実在する信頼できる会社か」を確認され、企業の透明性を担保する。
効果2:新規のお問い合わせ・商談に繋がる(対 見込み顧客)ビジネスチャンスを生み出す重要なマーケティングツールとなる。
効果3:優秀な求職者が増える(対 求職者)就職・転職時の企業研究のソースとなり、志望度を高める。
効果4:企業ブランディングに役立つ(対 一般消費者・メディア)企業のブランドメッセージを一貫して伝えることで、認知度や価値を高める。
効果5:インナーブランディングにつながる(対 自社従業員)社員が自社の理念や強みを再認識し、帰属意識やモチベーションが向上する。
ざっとまとめただけでも、これだけ多くのターゲットに対してプラスの効果が生まれることがわかります。
「これからもっとサービスを拡大していきたい!」「会社としての認知度をグッと上げたい!」と少しでもお考えであれば、コーポレートサイトの新規制作やリニューアルは、まさに最優先で網羅しておきたい戦略だと言えますね。
これだけは外せない!コーポレートサイトの「必須構成要素」
「コーポレートサイトの必要性や役割も理解したし、さっそく作ろう!」と意気込んでる方もいらっしゃるかもしれません、でも少し待ってください!次に出てくる課題は、「実際にどんなコンテンツを載せればいいのか」というところ。何が必要な情報なのかがわからない状態では、なかなか足を進めることはできませんよね。これだけは押さえておきたい基本的な要素をまとめました。まずはここから準備していきましょう!
会社情報・会社概要理念(ミッション・ビジョン)、代表メッセージ、所在地、資本金など。信頼性のベースとなる会社の基本情報 サービス・商品情報自社が取り扱う製品やサービスの概要お知らせ・ニュースプレスリリース、メディア掲載、キャンペーンのご案内など。サイトが「活発に動いていること」を証明する記事内容がおすすめ採用情報求める人物像や募集要項。採用サイトへの導線を設置するのも〇IR情報株主・投資家に向けた決算資料や財務データ(上場企業は必須)お問合せフォームユーザーが目的別にスムーズに連絡できる窓口 個人情報保護方針企業の誠実さ、コンプライアンス遵守を示す必須ページ
信頼感を左右する「答え合わせ」
例えば、みなさんが普段何気なく愛用している商品のWebサイトを思い浮かべて、ちょっと覗いてみてください。きっと、前述に挙げたような情報が綺麗に整理されて載っているはずです。
こうした「あって当たり前」の情報がしっかりと提示されている会社と、そうでない会社。
もしサイトが存在しなかったり、情報が古かったりしたら、その商品やサービスに対するイメージや好感度までガラリと変わってしまうと思いませんか?
コーポレートサイトの各要素は、まさに信頼を一つずつ積み上げていくためのピースなのです。
これで失敗しない!コーポレートサイト「構築・運用のコツ」5ステップ
コーポレートサイトの基本構成が見えてきたら、いよいよ具体的な形に落とし込んでいきましょう。サイト制作を成功に導き、作った後も「しっかり活きるサイト」にするための5つのステップをご紹介します!
成功へ導く5つのステップ
STEP 1:自社における最大の「目的・ターゲット」を設定する
コーポレートサイトはあらゆる情報を網羅する場所ですが、すべてを均等にアピールすると特色のないサイトになってしまいます。「今回は特に『BtoB取引のための信頼性向上』を狙う」「まずは『採用エントリー数』を増やす」など、今回のプロジェクトでの最優先軸を最初に一つ、明確に決めておきましょう。
STEP 2:掲載する情報を整理し、全体構成(サイトマップ)を作る
前の章でご紹介した「必須要素」などを参考に、自社に必要なコンテンツをすべて洗い出します。大切なのは、「ターゲットが迷わずに、たった数クリックで欲しい情報へたどり着けるか?」という導線の設計です。本の目次を作るようなイメージで、綺麗に整理していきましょう。
STEP 3:ユーザーの視点に立ったデザイン(UI/UX)を考える
企業のイメージを正しく伝えるための色使いや雰囲気を設定します。そして、今の時代に絶対に外せないのがスマートフォン対応(レスポンシブ設計)です。BtoBビジネスであっても、移動中や自宅でスマホからサイトをチェックされるケースは非常に増えています。どの端末から見ても「見やすく、使いやすい」デザインを徹底しましょう。
STEP 4:SEO対策を意識して制作する
どんなに素敵なサイトを作っても、誰にも見つけてもらえなければ意味がありません。検索エンジンで「自社の社名」はもちろん、「関連するキーワード」で検索したときにきちんと上位に表示されるよう、サイトの内部構造を正しく整えます。これが、未来のビジネスチャンス(アクセス数)を最大化させる土台になります。
STEP 5:公開後の情報更新・運用体制を構築する
実は、一番大切なのがこのステップです。「お知らせの最終更新が3年前で止まっている……」というサイト、見かけたことはありませんか?これでは逆にユーザーに不安を与え、信頼を失ってしまいます。 そうならないために、WordPressなどのCMS(簡単に更新できるシステム)を導入したり、「誰が・いつ・何を更新するのか」という社内の運用ルールを、作る段階からあらかじめ決めておきましょう。
目的を明確化した最新コーポレートサイトの参考事例
事例1:株式会社トマル(https://www.tomaru.com/)
株式会トマルのコーポレートサイトは、単なる会社概要の枠を超え、取引先には「ビジネスパートナーとしての信頼」を、消費者には「食の安全と感動」を、求職者には「働く誇り」を、それぞれの言葉とビジュアルで届けられています。
事業内容ページに「トマルの強み」というコンテンツが用意されており、トマルならではのたまごの生産体制の紹介や品質管理の方法をオープンにしていますよね。スーパーでただ「たまご」を見比べただけでは知りえない情報を、コーポレートサイトに記載しておくことで、「トマルの製品だから買いたい!」というファン化を生むブランディング効果を発揮しています。コモディティ化になりがちな食品業界においては重要なポイントになりますね!
自社のWebサイトのリニューアルやブランディングを検討する上で、非常に学びの多い先進事例だと思います。
事例2:双日株式会社(https://sojitz-robotics.com/)
株式会社双日の事例は、BtoB企業がデジタル上でステークホルダーの「信頼」を獲得することを目的とした良い参考になっています。こちらのサイトを通して株式会社双日が伝えたいことは、高機能なロボットという「ハードウェア」を売るだけでなく、そのロボットがあることで「現場の働き方がどう変わるのか」「スタッフがどれだけ楽になれるのか」という製品導入後の「未来の物語」についてです。
ステークホルダーが一番知りたいことは「その製品を導入することで、自社の未来がどう良くなるのか」ということですよね。製品そのものの情報をより詳細に紹介することはもちろんですが、具体的な利用シーンや導入事例ページを設けることで導入後のポジティブなイメージが湧くようなサイトに仕上がっています。
まとめ|サイトは「作って終わり」ではない
コーポレートサイトは、家を建てるのと同じで「完成してからが本当のスタート」です。
本記事で紹介した5つのステップを意識してしっかりと土台を組み、公開後も新鮮な情報を発信し続けることで、サイトは会社の頼もしい「相棒」へと育っていきます。
ぜひ、自社の魅力を120% 伝えられる素敵なコーポレートサイトを目指して、一歩を踏み出してみてくださいね!
▼コーポレートサイトの制作をご検討中の方へAIコミュニケーションは、1,500社以上のホームページ制作実績をもとに、目的の整理からデザイン・公開後の運用までを一貫してご支援しています。
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